産後のジム通いはいつから行くべき?産後ダイエットの注意点も解説!
「妊娠・出産で増えてしまった体重や重くなった身体をどうにかしたい」という女性は多いことでしょう。そのため、ジムに通って早く引き締めたいと思うかもしれません。しかし、産後すぐに運動しても大丈夫なのでしょうか。この記事では、産後のダイエットについて詳しく解説します。
産後1か月は激しい運動をしないほうがいい
産後しばらくは、基本的に安静に過ごしましょう。激しい運動はもちろんですが、心身ともに負担をかけないようにすることが大切です。赤ちゃんとの時間を大切にしながらも、自分の身体も労ってください。産後の体は、一般的な疲労状態ではありません。約270日間の間の妊娠期間を経ているので、疲労困憊した状態にあります。
産後6〜8週ごろまでは「産褥期(さんじょくき)」と呼ばれ、心身ともに目まぐるしいほどの変化がある時期です。産後の骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)も、強度のダメージを受けているため、なるべく横になることも必要です。激しい運動をするなら悪露(おろ)、子宮復古をはじめ、産後うつ病や産褥熱、血栓性静脈炎、乳腺炎などの心身の異常も起こり得ます。激しい運動は、1ヶ月健診で問題がないと診断された場合にのみ、徐々に行うようにしましょう。
栄養バランスのとれた食事を心がけよう
産後すぐにダイエットを始める人は、極端に食べる量を減らすという方法を取りがちです。また、カロリーの低い食品を選んで食べる「置き換えダイエット」などを実行する人も多いでしょう。しかし、産後すぐにこうしたダイエットを始めると、栄養不足に陥る危険があります。
産後の身体は、妊娠中同様に必要な栄養やエネルギーを摂取することが必須です。スタートしたばかりの育児では、頭も身体もフル回転してクタクタになります。カロリーが足りない食事だと、すぐに疲れ果ててしまいます。身体を守るためにも、バランスのよい栄養豊かな食事は欠かせません。
とくに母乳育児をしている人は、栄養バランスに気をつけましょう。授乳中である場合、1日に摂取することが推奨されているエネルギー量は、通常の身体に必要なエネルギー量のプラス350キロカロリーとされています。もちろんカロリーだけでなく、栄養バランスも大切です。主食・肉・魚・野菜・乳製品・果物をバランスよく食べ、健康な身体を保つためにも偏った食事は避けましょう。
ジムはいつから通うべき?
先にも述べましたが、産後すぐの身体はとても負担が残っている状態です。そのため、産後すぐに激しい運動やトレーニングを開始するのは危険だといえます。ジムに行けるようになるのは最低でも産後3ヶ月以降からがいいとされています。いきなり無理のあるトレーニングで身体を引き締めるのではなく、最初は軽い運動から始めて身体を慣らしましょう。妊娠後は、筋肉量も衰えているので、無理に運動するとケガをしてしまう恐れもあります。
したがってジムに通う場合、まずは日常生活で身体を動かすことにある程度慣れておくことをおすすめします。なお授乳中の方は、ジムはおすすめできません。数時間毎に授乳の必要がありますし、ジムで身体を動かすことで血行がよくなり胸がパンパンに張ってしまう原因になります。最悪の場合、乳腺炎になる可能性もあるので止めておきましょう。
また、産後の運動にはウォーキングがおすすめです。自然分娩の方は、早くて産後1ヶ月頃から、帝王切開の方は3ヶ月以降からウォーキングを始めることができます。とはいえ「ただ歩くだけのウォーキングはあまりダイエット効果を得られないのではないか」と考える方もいるでしょう。しかし、正しい姿勢とゆっくりしたペースで歩くウォーキングは、有酸素運動になりダイエットに効果的です。血行が改善する他、脂肪燃焼効果も期待できます。
そしてウォーキングであれば、自分の都合のよい時間帯にできますし、抱っこ紐で赤ちゃんと一緒に散歩しながら歩くことも可能です。自律神経やホルモンバランスを整える働きや、リラックス効果もあるので産後の運動にぴったりだといえます。時間がなくてジムに行けない方でも、健康的にダイエットできます。さらに、プールでのウォーキングもおすすめです。普通に歩くよりも、水の中の方が身体への負担も軽いとされています。短時間で高いダイエット効果が得られるので、なるべく早く身体を引き締めたい人は試してみてください。
産後のダイエットについてご紹介しました。産後の身体は、妊娠・出産を経てとても負担が残っている状態です。そのため、産後しばらくは安静に過ごして、激しい運動を避けましょう。またバランスのよい食事を心掛け健康を保つようにしてください。ジムに行けるようになるのは最低でも産後3ヶ月以降からです。ジムに通うことが難しい方は、ウォーキングなら自分の予定に合わせてダイエットできますよ。無理のない程度にダイエットを始めましょう。